看板・サイン制作
各種塗装業務
色によって温度が変わる?!
ある大学の教授が色彩の効果についての実験的な研究を行ない、その結果を発表しています。
それによると、壁、カーテンなどが寒色系(青・黒等)の部屋と暖色系(赤・オレンジ・黄)の部屋へそれぞれ人を入れ、彼らが感じた体感温度の違いを調べてみると、寒色系の部屋のほうが3度も低く感じられたと言う。
色による温度調節はクーラーや暖房機のように電気や石油を使わない、もっとも地球に優しい省エネと言えます。
壁を塗り直して売り上げダウン?!
お肉屋さんが売上を伸ばそうとして金をかけて店内を改装し、店の壁を明るいクリーム色にしました。完成後店は明るくなりましたが、しかし期待に反しかえって売上が減ってしまったのです。店が綺麗になりやって来るお客さんは増えたのですが、皆素通りしてしまって肉を買ってくれないのです。なぜでしょう?
専門家が診断したところ、売上不振の原因は改装した壁のクリーム色にあったのです。店にやって来たお客さんの眼にはまず壁のクリーム色が飛びこんできます。そして次に肉に視線を移すと、その肉がどす黒い腐った肉のように見えてしまうのです。なぜならクリーム色を見た後の目には青紫色の残像が残ってしまうからなのです。青紫色のメガネを通して見た肉の色はどんな風に見えるでしょう?まさしく腐った肉の様に見えるのです。要するに壁のクリーム色と肉の赤とは相性の悪い色であり、この配色が商売を失敗させた原因だったのです。
色は相性の良い色同士を組み合わせて初めて効果があるのです。たとえばまぐろの赤に対する青緑の笹の葉は互いの色をひきたてる相性の良さを持っています。また病院の手術室の壁の色も、医者の手術着も、患者にかぶせる布もみな青緑です。この配色は赤色をきわだたせ患者の患部をよく見せてくれます。その為手術ミスもなくなるし、医者の眼も疲れにくいのです。こうした組合せは色彩調節の原理にかなった良い組合せなのです。
部屋が広くなる色?!
膨張色というのはものを大きく見せると同時に目の前にぐっと迫ってくる色でもあります。こういった色を進出色といい、暖色系の色や彩度の高い色がそれにあたります。逆に寒色系の色や彩度の低い色は後にひき下がる色で、後退色と言います。こうした色の性質をうまく利用すると狭い部屋も快適な居住空間に変えることができます。
右下の図をご覧下さい。この図のように細長い部屋を日本では「うなぎの寝床」と言いますが、これを天井や壁の色を工夫することで、広くする例をご紹介しましょう。
まず天井は明るい白味がかったブルーやグリーンにします。これにより天井が高くなったように見え、頭がつかえる感じがなくなる効果があります。
ついでAとBの壁を後退色で塗ります。するとAとBの壁は緑色の所まで後退して見えます。それからDとCの壁を進出色にします。すると人の目に緑色のような安定した四角の部屋に見えてきます。
これが色による「うなぎの寝床」の解消法です。住みやすい部屋になるのもならないのもちょっとした色づかいで全然変わるものなのです。